都市と農村双方がお互いの課題を解決するために、楽しくつながる事業モデルをつくり出すことで持続可能な社会づくりに取り組む。高齢化率63%の限界集落、山梨県北杜市の増富地区を拠点に、10社を超す大手企業などと連携して、農村資源の活用と、農業・農村の魅力を体感する「企業ファーム」事業を実施。企業の社会貢献活動・顧客サービス・人材研修・商品開発などを目的に、年間を通じて企業の社員や顧客が耕作放棄地の開墾から、再生された農地での農作物(米・大豆・野菜など)の栽培に参加している。この企業ファームモデルを被災地含め全国へモデル展開している。
マドレボニータとはスペイン語で「美しい母」の意。「美しい母がふえれば、世界はもっとよくなる」をキャッチフレーズに、日本の母子保健制度に欠けている産後女性のヘルスケアに取り組む。運動生理学などに基づく産後女性の心と体のケアに特化したプログラムは、開発から16年間改良を重ね続けている。現在全国約50カ所で「産後のボディケア&フィットネス教室」を開催。年間約5000人が受講し、地域活動や復帰後の職場などで活躍中。誰もが格差なく産後に適切なケアを受けられる社会を目指すため、調査や啓発活動、行政や法人との協働も積極的に進めている。
「生活に役立つシンプルな製品を、途上国の最貧困層の人々へ届け、生活向上と自立を支援する」というミッションのもと活動を展開。ウェブ上で、個人や企業の寄付者と途上国の活動団体、製品製造者の3者をつなぎ、途上国の遠隔地に暮らす人々が最も必要としているソーラーライトや浄水器などの製品を届けている。設立から4年で、19カ国100件以上のプロジェクトを行い、19万人以上の人々に製品を普及。扱う製品は70種類以上で活動分野は、エネルギー・水・衛生・教育・農業・保健・情報通信と多岐にわたる。また途上国でのビジネスを目指す企業へのアドバイザリー・サービスも行う。
サウジアラビアにおける女性の雇用創出・拡大と紙おむつや生理用品の普及により、同国女性の社会進出に貢献することをミッションとしている。女性商品を扱う同社は、女性の社会進出が進んでいないという課題を解決するために、サウジアラビア労働省のバックアップのもと、首都リヤドの生産工場に女性専用の工場を立ち上げ、2012年5月から生産活動を開始した。製品の利用者である女性を製造現場に配置し意見を取り上げるなど、きめ細やかなサービス・高品質な製品の提供にもつなげている。現在では事務職にも女性の雇用を拡大し、社会進出を支援している。
「生き抜く力を、子ども・若者へ」という理念のもと、教育活動を行う。高校生へのキャリア学習プログラム「カタリ場」と、被災地の放課後学校「コラボ・スクール」という2つの活動が中心。宮城県女川町・岩手県大槌町の2カ所で運営している「コラボ・スクール」では、安心して学ぶ環境を失った子どもたちに、地元の方々と協力しながら学習指導と心のケアを実施している。またキャリア学習や英会話、地域の課題を発見し解決するプロジェクト型学習なども取り入れながら、子どもたちが未来の復興の担い手として成長するための支援を行っている。
「社会の未来と組織の未来を切り拓くリーダーを創る」をミッションに、日本企業の社員が発展途上国のNPOへと赴任し、本業のスキルを活用して社会課題に取り組む「留職」プログラムを展開。社会や現地の団体などの発展に貢献すると同時に、日本企業にとってもリーダー育成や現地市場の理解といったメリットがあり、WIN-WINの仕組みとなっている。創業3年間でパナソニック、日立製作所、日産自動車、NTTデータなど日本企業約15社が導入を決めており、インドやインドネシアなどをはじめとしたアジア各国に約30人の派遣実績がある。
気仙沼ニッティングは、気仙沼の編み手による手編みのセーターやカーディガンなどを届けるブランド。東日本大震災後、一時的な復興支援者が去ったあとも地域に根づいたビジネスとして持続的に収益をもたらし、働く人が「誇り」をもてる産業となることを目的とする。設立当初から、世界に通じる「ハイエンド・ブランド」となることを目指し、「いいもの」をつくることを価値基準に置いている。また「気仙沼ニッティングで注文するということは、気仙沼に1人親戚ができるようなこと」と考えており、気仙沼との交流そのものを楽しむ顧客も多い。
※各企業・団体のウェブサイト(イメージ)は2014年3月現在のものです
※企業名・団体名は「応募・推薦書」の記述に基づき記載しています