第4回 受賞結果・ファイナリスト

受賞結果

大賞


Manasa Mora(マナサ・ムラ)

稲垣 葉子
女性のエンパワーメントのためのランドリーサービス

<代表者名>
稲垣 葉子

アイデアの概要

Manasa Moraはマラリア削減と女性のエンパワーメントのためのマダガスカル初、ランドリーサービスを提供します。マラリアは人々にとって脅威であり、2020年上半期のマラリアでの死亡者はコロナウイルスによる死亡者の2倍でした。手洗い洗濯の過程で汚れた水を水はけの悪い地面に捨てるため、水たまりができ、マラリアを運ぶ蚊を増やす原因になっています。また、女性は週に6〜8時間かけて手洗い洗濯をしており、乾燥時もカビや汚れ、小さな虫が付くなどの問題があります。家事を効率化することで女性は自分自身のスキルアップや子どもの教育により多くの時間をかけられます。最終的には女性起業家やチェンジメーカーの育成につなげたいです。

コンテストに参加した感想

日経ソーシャルビジネスコンテストではメンターシップを通して、3カ月間定期ミーティングの際にアドバイスをいただき、精神的にも支えられました。ミーティング・本番ともにオンラインで完結したため、地方や海外からの参加者にとっても優しい大会でした。Manasa Moraはマダガスカルでの事業ですが、世界中の女性を元気づけられるサービスを目指し、今後も精進してまいります。

優秀賞


ツナガリMusic Lab.

ツナガリMusic Lab.
発達障害のある子どもの自信を育てる音楽レッスンを全国に届ける

<代表者名>
武藤 紗貴子

アイデアの概要

ツナガリMusic Lab.は発達障害のある子どものための音楽教室として2017年4月に始動。神戸と西宮の2教室に約60人の生徒が通っています。ツナガリの特徴は障害児教育の専門性を取り入れた音楽レッスン。生徒それぞれの発達段階や興味に合わせてオーダーメイドのプログラムを提供し、子どもの挑戦をサポート。「できた」という成功体験が「もっとやりたい」意欲へつながります。今後はより多くの子どもたちへサービスを届けるため企業・教育者向けに事業展開。福祉事業所へのプログラム提供など外部組織との連携を試験的に始めています。全国の子どもたちが、身近にある教室で自信と意欲を育めるような社会を目指しています。

コンテストに参加した感想

アドバイザリーボードの宮城さんにアドバイスをいただきながら、プランを磨いていく過程で目指していきたい社会像や、その中で自分たちが担っていく役割について明確化させていくことができました。また審査会の後には、個別にメッセージをいただけたこともあり、とても励みになりました! 今回いただいたご縁や、経験を大切にし、私たち大人も楽しみながら前進していきたいと思います。ありがとうございました。

優秀賞


AGRIST株式会社

AGRIST株式会社
農業の人手不足をAIと収穫ロボットで解決 -農業に投資する社会システムの共創-

<代表者名>
齋藤 潤一

Webサイト
https://agrist.co/
アイデアの概要

「テクノロジーで農業課題を解決し地球と人類の幸福に貢献する。」農業の人手不足をAI(人工知能)と収穫ロボットで解決し、農業所得を2倍にします。農家と共同開発したシンプルで安価な収穫ロボットを社会実装することで、農家が儲かるビジネスモデルを構築してCSVを実現し、人口約1万7000人の小さな町からIPO(新規株式公開)を目指します。農家には収穫ロボットを導入費150万円(保守3年ごとに更新)で提供し、ロボットが収穫した野菜の売り上げ10%を手数料として頂きます。オープンイノベーションによってSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献すると共に、収穫ハンド(PCT国際特許申請中)の拡販と自動栽培施設の開発によって、農業にESG(環境・社会・企業統治)投資する社会システムを構築し、世界の食糧問題を解決します。

コンテストに参加した感想

農業用の自動収穫ロボットで世界の食糧問題を解決するAGRIST株式会社の齋藤です。このコンテストのおかげで事業が飛躍的に成長することができました。宮崎県新富町は人口約1万7000人の小さな町です。この町から世界の食糧問題を解決するベンチャーとして活動を続け持続可能な農業を実現します。

学生部門賞


一般社団法人Sustainable Game

一般社団法人Sustainable Game
Flare -ESG事業の次世代共創と教育を目的としたオンラインプラットフォーム-

<代表者名>
山口 由人

アイデアの概要

一般社団法人Sustainable Gameでは、Be A Social Tackler(愛を持って社会に突っ込め)を理念に、中高生向けの教育プログラムや社員研修、オウンドメディアを通じて「他者を大切にする心と責任を持つ人」を生み出すことでサステナブルな世界を創造するために中高生で活動を行っています。

コンテストに参加した感想

今回は最年少の参加になりましたが、これを機に「社会をより良くしたい」という思いと挑戦に年齢は関係ない、というメッセージを多くの同世代に伝えられたらうれしく思います。この度は素敵な機会をありがとうございました。

ファイナリスト

3Eポイント・マイレージアプリ

3Eポイント・マイレージアプリ

<代表者名>
來海 潤一郎

アイデアの概要

エシカル(倫理的)・エンヴァイロメント(環境)・エコロジー(エコ)への貢献を可視化するポイントプログラムアプリ3Eポイント・マイレージプログラムとは?プログラムに参加する団体や企業の考える3Eポイントが、アプリを使って参加する一般ユーザーに与えられます。3Eポイントを累積していく事で、3Eへの貢献をステータス化し、ステータスステージによる特典も与えられます。参加団体や企業、一般ユーザーが「3E」に対して、サステナブルに関わっていくことを促進するプログラムとなっております。官民一体で取り組むことで社会全体の意識変化とSDGs活動を進化させるプログラムです。

コンテストに参加した感想

今回、ファイナリストに選ばれ最終審査で発表が行う事ができ、とても楽しかったです。例年とは違うオンラインでの開催で会場での発表ができなかったのは少し残念だったものの、運営の方のおかげでとても発表しやすく、「3Eマイレージ」を熱くPRすることができました。またアドバイザリーボードの宮城さんや当日の質疑応答から新たな視点をたくさん頂いたので、それらを踏まえて今後の励みにしていきたいと思います。ありがとうございました!

農業を通じて、みんなが笑顔に。「GamifyAgri」

農業を通じて、みんなが笑顔に。「GamifyAgri」

<代表者名>
原田 そら

アイデアの概要

GamifyAgriは、農業における日々のお世話、「努力を実らせ、味わう」体験、担い手不足や獣害などの取り巻く課題、これらを体験型レジャーとして多くの人へ届けます。私は千葉県南部で生まれ育ち、農業は常に身近な存在でした。地域の深刻な実情へ触れる一方で、町おこしや授業を通じて従事者と異なる視点で携わる機会もありました。その中で、農業の持つ体験価値の「潜在性」を実感しました。サービスでは、アプリを通じて手軽に農業や地域へ参加が可能な場を提供します。一過性や機会損失を解消し、課題を起点に人や地域がめぐり合う未来によって、体験から出会いや感動を生み「農業を通じて、全ての人が笑顔になる」世界を実現します。

コンテストに参加した感想

社会課題へと立ち向かう多くの皆様の発表を拝聴するなかでは、多くの刺激や気づきをもらうことができました。GamifyAgriはこれからのローンチに向けて準備を進めていますが、既に事業を展開する登壇者の皆様の姿を見て、改めて身が引き締まる思いでした。アドバイザリーボードの横田さんには、期間中に大変お世話になりました。この度は貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

ワクワク探しの大冒険

ワクワク探しの大冒険

<代表者名>
猪村 真由

アイデアの概要

日本には長期療養児と呼ばれる、病気を抱えながら生活を送っている子どもが約25万人います。その子どもの多くは、治療によって活動が制限され好きなことや「ワクワク」を探求する時間を多く過ごすことができていません。そんな子どもたちに向けて、病室から世界の諸外国とオンライン中継をつなぎ、その国らしさや文化を感じるワークショップ、すなわち「世界とつながるワクワク探しの大冒険」を提供します。ここでの交流には、互いの違いを認め合い、尊重し合える関係のマインドを養うという願いがあります。

コンテストに参加した感想

この度は、ファイナリストに選出頂き、ありがとうございました。アドバイザリーボード伴走のもと駆け抜けたこの3カ月間は、非常に実りある時間となりました。改めて自分自身が何をしたいのか、子どもたちの笑顔を増やすために何ができるのか、を見つめ直しました。たくさんの刺激をうけたこの経験を生かし、さらに学びを深めながら思いを形にしていければと思います。運営の皆様、ファイナリストの方々、そしてアドバイザリーボードの矢田さん、本当にありがとうございました。引き続き精一杯頑張ります!

株式会社アジアブリッジパートナーズ

株式会社アジアブリッジパートナーズ

<代表者名>
羽生 武史

アイデアの概要

「日本が真のダイバーシティになり、日本人と外国人の方々が、国境、性別、宗教などの違いを意識せずに生活できる日本社会を目指す」ことを目的に、日本で生活する外国人向けの双方向コミュニケーションプラットフォーム「SASAEAO:ささえあおう」を構築します。日本で生活する外国人290万人。この数は益々増加します。私たちはこの外国人の方々が日本で安心して生活できる環境を、プラットフォームを通じ提供したいと考えております。

コンテストに参加した感想

スタートアップ企業である私たちが、ファイナリストとして選出頂けたことは大変光栄でした。JICAの久保さんにもサポート頂き、自分たちのビジネスプランを掘り下げる良い機会となりました。このコンテストを通じて、事業パートナーが見つけ出せればと考えています。ビジネスは「やってなんぼ」「続けてなんぼ」。この精神でソーシャルビジネスとしてスタートします。

一般社団法人ディアパートナー推進機構

一般社団法人ディアパートナー推進機構

<代表者名>
瀧澤 重人

アイデアの概要

公務員の兼業制度を活用して、準婚カップルのパートナーシップ認定事業「ディアパートナー事業」を立ち上げました。全国を対象に、様々な事情で婚姻しない・できない異性・同性の準婚カップルのパートナーシップ認定を基本サービスとし、認定カップルのコミュニティー形成や関連サービス(準婚契約書の作成など)をオプションサービスとして提供していきます。当事業は、一部自治体で導入されているパートナーシップ制度を補完・充実する意義を持ち、さらに、共生社会の実現を多方面から支援する人材「準婚コンシェルジュ」育成を行い、「多様性」や「一人ひとりの違い」を尊重し、コンサルティングができるプロフェッショナルを育成していきたいです。

コンテストに参加した感想

今回、素晴らしいご縁を頂き、「準婚カップルのパートナーシップ認定事業」を多くの皆様に知っていただく機会となりました。今後もこの制度を必要とする方々に認知されるよう活動してまいります。定年退職後は公務員の兼業経験を生かし、ソーシャルビジネス等を目指す公務員の兼業支援サービスにも取り組んでまいります。この度はファイナリストに選出いただき、ありがとうございました。還暦の年に大変得難い経験となりました。

Webサイト

株式会社ORANGE kitchen

株式会社ORANGE kitchen

<代表者名>
若子 みな美

アイデアの概要

寄り添いを重視したオンライン×人工透析予防特化型の重症化予防プログラム「しおみる」を展開します。人工透析の医療費は1人当たり年間500万円と非常に高額で、日本の医療費増加の一因となっています。また、人工透析患者は病院に長時間拘束される生活が一生続き、QOLが低下します。人工透析患者を減らすには、慢性腎臓病の進行を食い止めることが必要です。しおみるは、オンライン×IoT機器を活用し、データを基にした管理栄養士による徹底的な伴走で、慢性腎臓病を患う方の生活習慣改善をサポートする事業です。新規人工透析導入患者数を削減し、患者のQOL低下予防と日本の医療費増加抑制を目指します。

コンテストに参加した感想

本コンテストに参加させていただき、改めて日本や世界の社会課題を知ることができ、それに立ち向かう人々の情熱に大変感銘を受けました。弊社は日本の未来を明るくするために、人工透析の患者のQOL低下と日本の医療費増加という課題解決に取り組んでおります。本コンテストでアドバイザリーボードの皆様、審査員の先生方からご助言ご指導をいただき、事業をよりブラッシュアップすることができました。ありがとうございました。ここでの経験を生かし、今日より明日が少しでも明るくなり、目の前の人が笑顔になってくれるような事業展開できるように進んでいきたいと思います。

株式会社遭遇設計

株式会社遭遇設計

<代表者名>
広瀬 眞之介

アイデアの概要

㈱遭遇設計は主にオリジナルのビジネスボードゲームを開発しています。ルールに従いカードを使うだけで”自動的に”ワークショップやロールプレイを実施できます。これまで東京大学や上場企業等のノウハウをゲーム化しており、ビジネス疑似体験として実際に研修に使われてます。これらを使用して「求職者に活躍できる職場を、求人者に活躍する人材を、未熟者に育成機会を、出会わせる事業」をします。人材の採用・配置・育成を、ビジネスボードゲームでの行動から「能力や特性」を可視化する事で適正で安価で短時間にできます。実力や才能があってもラベルによる差別や、採用側の能力不足で採用されない「人材の無駄使い」を世界からなくします。

コンテストに参加した感想

この度はこのような機会を頂けたことに感謝申し上げます。弊社サービスは、実際に【プレイしてみないとわからない】上にゲームという事で【「ただの遊び」と勘違いされやすい】のですが、ファイナリストに選出された事で多くの人たちの認識を変えて下さいました。また、アドバイザリーボードの陶山さんにはお忙しい中ギリギリまでブラッシュアップにお付き合い頂き、事業をより洗練させる事ができました。ありがとうございます。この機会に最大限に生かして事業発展させて参ります。引き続きご注目頂ければ幸いです。

Webサイト

とりこっとん by nunology

とりこっとん by nunology

<代表者名>
山田 俊介

アイデアの概要

リンパ浮腫の滲出液を吸い取る専用シート「とりこっとん」を開発中。がん治療の副作用のリンパ浮腫。2019年、がんと闘う妻の皮膚からしみ出るリンパ液を吸い取るために病院で勧められたのは、ペット用トイレシートと女性の生理用ナプキンでした。人間の尊厳に触れるようなザワつきとやるせなさ。なぜ世の中に専用品がないのだろう?「医療や介護現場の常識」と「患者やその家族の声なき声」をつなぎ、ぼくと同じ思いをする人を一人でも減らしたい。妻亡きあと「あなたを大切にしているよ」「私は大切にされている」というお互いの想いを織りなす、肌にやさしくあたたかく彩ゆたかなとりこになるコットン「とりこっとん」の開発に取り組んでいます。

コンテストに参加した感想

まず、ファイナリストに選ばれたことを光栄に思います。そして、新型コロナウイルス禍においても最終審査会が開催できるようご尽力いただいた全ての方に感謝申し上げます。アドバイザリーボードの池本さん・横田さんには、親身になってプレゼンテーションのブラッシュアップにお付き合いいただきました。たった一人の心残りからスタートした私たちの活動を全国に向けて発信する機会をいただき、本当にありがとうございました。

株式会社TPO

株式会社TPO

<代表者名>
マニヤン 麻里子

アイデアの概要

日本初の企業で働く人を対象とした「コーポレートコンシェルジュサービス」を通じてQuality of Work Life(ワークライフの質)を高め、多様性あふれる職場環境の創出を支援しています。企業常駐およびオンラインのコンシェルジュを通じて子育て・介護・健康・学びなどの相談を受け、カスタマイズ型支援を行います。従業員のウェルビーイングを高め、組織の業績向上を目指します。現在、福利厚生やオフィス共用サービスとして導入され、利用者は約20社、1万人を超えています。また、在宅勤務者が心身ともに良好な状態で働くための健康やナレッジをテーマとした「オンラインプログラム」を提供しています。

コンテストに参加した感想

コロナにより事業環境が大きく変化する中、夢の実現に向けてどう変化を続け、成長していったら良いのか模索する日々でした。本コンテストのファイナリストに選出していただいたことは、舵(かじ)取りをする上で大きな励みになりました。山中さんとのメンタリングを通じて、原点に戻るきっかけを頂き、また新しい視野を得ることができました。2021年は私たちのサービスを社会に大きく広げるチャンスと捉え、猛進したいと思っています!

Webサイト

じょさんしonline

じょさんしonline

<代表者名>
杉浦 加菜子

アイデアの概要

「世界のどこにいても 安心して 妊娠・出産・育児できる社会の実現」オンラインとオフラインを使用し、世界中の妊産婦とその家族に助産師が中心となる切れ目のない産前産後支援を提供。産後うつや虐待などの社会課題の解決に取り組む。【オンラインmy助産師】オンラインでの相談や産前教室などのセミナーを提供。どこにいてもつながり続ける安心を実現。【企業と創出する新しいブランディング】従業員とその家族のライフイベントが健康に営まれるようサポートし、エンゲージメント向上や企業ブランディングにつなげる。

コンテストに参加した感想

妊娠・出産・育児に関する既存の情報は「一般的」で、自分に合った情報が何かわからず不安を感じている方は多くいます。病気じゃないから、と後回しになってしまう方へ直接的なサポートと間接的なサポートの必要性を多くの方に知っていただける素晴らしい機会になりました。アドバイザリーボードの方々から学んだ視点を生かし、今後もビジネスとして持続可能になるよう邁進(まいしん)してまいります。この度はファイナリストに選出いただきありがとうございました。

mymizu

mymizu

<代表者名>
マクティア マリコ

アイデアの概要

mymizuは使い捨てプラスチック消費を減らすことをはじめ、人々の消費行動を持続不可能から環境に責任を持つものに変えることをミッションとしている共創プラットフォームです。無料で給水できる場所を簡単に探せる日本初アプリの開発をはじめとして、ワークショップ、コンサルティングサービス、教育プログラム、オンラインショップやコラボレーション・協同プロジェクトを通し多くの人にサステナビリティや環境保護の重要性について考えてもらうきっかけを作り、新たな社会の波を起こすことに取り組んでいます。

コンテストに参加した感想

今回は、アドバイザリーボードになってくださった山中さんに貴重なアドバイスをいただき、最終プレゼンのブラッシュアップだけでなく、mymizuは本来どのような社会的価値を生み出しているのかについて、新たな観点から考えるきっかけをいただきました。また、最終審査会で多くのソーシャルビジネスのプレゼンを拝見することができ、仲間が増えた感覚に加え、大変勉強になりました! 貴重な機会をいただき、本当にありがとうございます!

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