子育てと仕事の両立が当たり前の社会を目指し、日本初の「共済型・非施設型」の病児保育サービスを展開。現在、東京23区およびその周辺(千葉県、川崎市、横浜市など)の働く家庭約2000世帯をサポートしている。
2012年1月からは東京23区において、子育て中の女性医師(ママドクター)による病児保育現場への往診サービスを開始。これまで「こどもレスキュー隊員」(病児保育を担う保育スタッフ)が行うことができなかった「鼻吸い」「吸入」を実施することで、子供の回復をさらに後押しする病児保育を提供できるようになった。
また、待機児童問題解決のために小規模保育事業を2010年からスタートさせ、保育園の園舎に空き住戸を使った「おうち保育園」を現在まで9園開設。待機児童が多いエリアにピンポイントかつ低コストで保育園を開設できるビジネスモデルは、政府の待機児童政策に採用される。
全国には過去1年以上健診を受けていない主婦やフリーター、自営業者などの健診弱者が約3300万人いると推計される。未受診者が多いのは、長い待ち時間と高い費用、少ない受診機会が原因と捉え、一項目500円で受けられる「ワンコイン健診」サービスを開発。創業以来累計12万人以上の健診を実施している。
安さを実現するために医師は置かず、健診は看護師が担当。医師法により採血はできないため、受診者は看護師のサポートにより自己採血をする。予約も健康保険証も不要という気軽さで、診断結果は約1分から7分でわかるという早さも特長。
常設店は中野ブロードウェイと東急横浜駅ナカに2カ所。サービスを知ってもらうため、駅やサービスエリア、パチンコ店などの集客施設で出張して健診するイベントは、これまで全国で3000回以上実施。
日本の医療費は毎年1兆円規模で増加しており、そのうち生活習慣病関連の医療費が3割を占める。ワンコイン健診により健康弱者を減らすことで、生活習慣病の早期発見と予防を促し、医療費の抑制にもつながるという考えだ。
※東急横浜駅店は2013年11月現在休業中
世界の人口70億人のうち、10億人が飢餓・栄養失調に直面する一方で、14億人が肥満状態。世界の食の不均衡を是正するため、社員食堂を中心とした独自のプログラムを世界各国に広げ、開発途上国と先進国が抱える健康問題の同時解消を目指す、日本発の社会事業。
対象となるヘルシーな定食や食品を消費者が1食購入するごとに、20円の寄付がTABLE FOR TWOを通じ、開発途上国の一食分の学校給食になる。企業や官公庁、大学、病院、飲食店など約550団体が参加し、2012年末までに1820万食に相当する寄付を集めた。
TABLE FOR TWOメニューを食べるだけでなく、コンビニや通信販売などで対象商品を購入したり、レシピサイトへの投稿やイベント参加など、様々な手法で手軽に参加することができる。
「石巻元気商店」オンラインショップによる、石巻および周辺地域の地場産品販売による復興支援事業。被災地における雇用支援・収入確保の一助として、Yahoo! JAPANが中心となり、2011年12月に復興デパートメントというインターネット総合百貨店を開設。
そのなかに「オンザロード」として石巻およびその周辺地域のおいしいもの、良いもの(農産物や海産物、伝統工芸品やスイーツ、アート)を販売するオンラインショップを立ち上げた。オンラインショップを持たない商店、生産者などの代わりに商品受発注、商品紹介、企画、Webデザイン、サイト上の商品CM作成の手伝いなどを行っている。
取引先が減る中、インターネットというツールによる新しい販路の拡充で、県外からの収入増を図っている。また、消費者には商品を購入することによって、復興支援に関わることができる仕組みが提供されている。
設立は1971年、提唱者は当時のサントリー社長佐治敬三氏。「環境汚染」「公共マナーの悪化」「人間関係の希薄化」など、景気上昇の陰で出はじめた社会のひずみに光をあて、「みんなで考えるきっかけをつくりたい、企業が少しずつお金を出し合い、世の中のためになるメッセージを広告という形で発信しよう」という呼びかけをしたことがきっかけ。一般企業、メディア、広告会社がこれに呼応し、114の会員数で出発、現在では1000以上の企業が加盟、CMや新聞広告などで社会問題の解決を訴えている。
2004年から2007年にJICA(独立行政法人 国際協力機構)の『ピース・トーク・マラソン』に賛同し、写真展を日本各地で行い、人道支援の寄付募集などのチャリティー活動を行う。2007年から日本赤十字社の広報特使に就任。現在7年目。2008年にはバングラデシュ、2009年3月にはケニアを訪れ、現地での赤十字保健衛生事情、人道支援活動に参加、視察、取材。2009年、セーブザチルドレンジャパンが行う、「OPPAI PROJECT」(母乳で育てない文化のベトナムの村に母乳教育を伝えるプロジェクト)に賛同し、ベトナムで取材、視察。2010年、自身のNPO 「SmilePlease☆藤原紀香世界こども基金」を設立し、アフガニスタン・バーミヤン県に女子小学校、カンボジア・プレイベン県に小学校を建設。日本各地で開催しているチャリティー写真展は、現在も継続中。その収益で、教員のトレーニングや子供たちへの教育支援活動、被災地や国際人道支援を継続中。2011年カンボジア・スワイリエン県に建設した二校目の‘NORIKA SMILE学校’の竣工式に参加。子供たちに教材なども配布。
東日本大震災の際もいちはやく被災地に入り、数多くの避難所を訪問。2013年4月に入ってからも大槌町、南三陸町を訪問するなど、被災地訪問活動を継続している。
※各企業・団体のウェブサイト(イメージ)は2013年11月現在のものです
※第1回(2013年)受賞者・ファイナリストの名称、代表者名などは特に注釈のない限り審査当時のものです