「科学技術の力であらゆる環境問題を克服する」ことを理念に掲げ、2011年に設立、2040年までに自然界に流出するごみの量と回収されるごみの量を逆転させることを目指しています。世界100カ国以上で利用されているごみ拾いSNS「ピリカ」や広範囲の流出ごみを検出・分析する「タカノメ 自動車版」、マイクロプラスチック調査や流出ごみ資源化などを通じて、回収促進・流出抑制・そしてそれらの実施促進と効果測定のための計測と3つソリューションを軸に提供。2021年に環境省が創設した第一回環境スタートアップ大賞「環境省」を受賞。
この度は貴重な機会をいただきありがとうございました。応募資料の作成や発表内容のブラッシュアップを通じて、あらためて事業を振り返る貴重な機会を得ることができました。特にアドバイザリーボードの山中さんには、発表内容のブラッシュアップにとどまらず、事業戦略に紐づくアドバイスもたくさん頂き大変貴重な機会をいただきました。今回いただいた様々な応援・支援を背に受けて、ごみの自然界流出をグローバルに解決していけるよう全力を尽くしたいと思います。
「さかさま不動産」は、物件を紹介する従来の不動産流通システムとは逆に、不動産を借りたい人の情報を掲載しているマッチングサービスです。老朽化した空き家や再建築不可の住宅、借地権付き建物など、流通が困難な物件であっても、オーナーと借り手が、空き家の持つ可能性と問題点を共有することで活用へとつながっています。「さかさま不動産」は、空き家という資源の活用はもとより、オーナーだけでなく、地域の人たちが借りたい人を応援する流れを生み出しています。これからの日本を支える未来の地場産業を作る取り組みであり、クリエイティブな仕事、イノベーションが生まれる取り組みなのです。
直接的なビジネスモデルのない「さかさま不動産」が、ビジネスコンテストで評価していただけるのか不安もありましたが、アドバイザリーボードの井上さんにも背中を押していただき、自分たちの思いを伝えることができました。審査員の皆さまにも暖かく受け入れていただき、挑戦を受け入れてくれるコンテストだと感じました。また、他のファイナリストの発表も聞くことができ、とても刺激になりました。帰り道には、連携して取り組もうと盛り上がったのが何よりも嬉しかったです。
<代表者名> 大場 カルロス
https://dotsfor.com/既存の方法では採算性の問題からデジタルインフラの投資がされないアフリカ農村に対して、無線技術「メッシュネットワーク技術」を搭載したWifiルーターを使って圧倒的安価に無線ネットワークインフラを構築し、農村住民がデジタルサービスにアクセスできるようになる「Smart Village」を作る。このSmart Villageを通して得られる、これまで誰も知らなかったアフリカ農村住民の行動データを活用し、デジタルプラットフォームとして行政や企業などが参入できるアフリカ農村を新たなマーケットとして定義し直すことで、都市と農村の収入や機会の格差をなくす事業である。
応募から最終選考会までの一連のプロセスを通して、自社の事業を改めて見つめ直す貴重な機会をいただいたと感じています。特に辻さんをはじめとしたアドバイザリーボードの皆さまから、何度も時間をかけてアドバイスを頂いたのが、コンテストだけではなく今後の事業を進める上で大変参考になりましたし、他の参加団体のプレゼンテーションも熱意と実行力に溢れており、大変刺激を受けました。
<代表者名> 春名 美乃莉
ECOCATEは、初期アイデアの「エコバックん」をブラッシュアップしてたどり着いた、環境教育アプリです。日々のエコな行動をQRコードで記録することでポイントをGETでき、これを会社に導入してもらうことで会社全体での環境意識を高めます。また、レンタル傘やコーヒーメーカーの会社と提携したり、初期アイデアであるレンタルエコバックのシステムも組み込むことで、より使いやすいアプリになっています。私たちは社会人の皆さんに、実際に「行動」をしていただきたいと思っています。これからを生きるすべての人たちのために、このアプリを通して社会全体の環境意識を高め、環境に優しい行動が当たり前の社会を作っていきたいです。
これからを生きる私たちのために、中学生として社会人の方々とどう協力できるのか。アドバイザリーボードの横田さん、井上さんとともにブラッシュアップを進める中で、社会の中で疎かにされがちな環境問題について、より社会に影響を与えるにはどうすればいいか、深く考える良いきっかけとなりました。当日も審査員の方々とお話する中で、私たちだけでは気づかなかった視点からのアドバイスを頂き、とても良い学びとなりました。また、私たちと同じように社会問題の解決に向けたビジネスを起こしているファイナリストの皆さんと出会えたことは、私たちにとって大きな刺激になりました。このような貴重な機会を与えて頂き、本当にありがとうございました!
Liquitousは「一人ひとりの影響力を発揮できる社会」を目指し、テクノロジーで政策形成プロセスの包摂性・透明性・対応性をより向上させるため、市民参加型合意形成プラットフォーム「Liqlid」の開発と、導入・運用・定着支援や効果分析を通した社会実装を一気通貫で行う「市民と行政の間のコミュニケーション・エージェント」です。神奈川県鎌倉市・高知県土佐町や、連携協定を締結している大阪府河内長野市・千葉県木更津市・高知県日高村など、全国の自治体の計画・構想策定や行政ニーズ把握、スマートシティにおける「市民参加型オンライン合意形成プラットフォーム」などに、「Liqlid」を活用いただいています。
このコンテストの参加を通して、アドバイザリーボードの皆さまから、ここまで真摯なフィードバックをいただけるとは想定しておりませんでした。改めて御礼申し上げます。おかげさまで、コンテスト期間を通して、事業がより拡大をすることができ、1つのアンカーとしてコンテストを捉えることができました。引き続き「一人ひとりの影響力が発揮できる社会」に向けて、尽力して参ります。
「encourage」は、うつ病や双極性障害などを患った方の"家族"のためのコミュニティサイトです。匿名(ニックネーム)で、同じ立場の方と"家族ならではの悩み"について共有して相談しあったり、家族が抱える困りごとについて専門家が監修するコラムや相談事例を読むことができます。利用者は、うつ患者さんを家族やパートナーに持つ人ばかりです。困りごとを相談したり、悩みを共有したりすることで、気持ちや考えを整理するきっかけが生まれます。また、精神科医、産業医、臨床心理士、薬剤師などが監修したコンテンツを読むことで、患者さんをサポートする上で必要な知識が身につきます。
審査員やアドバイザリーボードの皆さまから貴重なフィードバックをいただき、今後の事業展開について、必要な視点を得ることができました。また、他のファイナリストのプレゼンテーションから、どのように社会課題を捉えているか、解決に向けどのような順番で取り組んでいるかなど、学びを得ることができました。今回のコンテストでの経験を活かして、今後も事業を前進させたいと思います。
<代表者名> 山内 彩
https://safebuddyorg.wixsite.com/safebuddySafeBuddyはフィリピン、日本、ネパールの9人の学生からなる国際的な学生団体です。私たちは ①テクノロジーを活用して学生における公共のセクシュアルハラスメントを防止する ②国際交流を通して学生がジェンダー問題に積極的に取り組める基盤を築く2つのミッションがあります。1つ目のミッション共同マップにセクハラの経験を報告することで集団的防止を促すアプリを開発しています。後方では多種多様な国、団体をつないだワークショップを開催し、参加者である学生の国際的視野を育みました。今後はアプリを学校などと連携し持続的なユーザー獲得を、イベントの経験を踏まえた企画支援事業を展開していきたいです。
<代表者名> 山川 伸夫
https://yuitoiro.jp/「ゆいといろ」は、本人の特性や家庭の事情など、さまざまな理由により、通常の企業でフルタイム勤務することが困難な人たちを、デジタルワークで効率的にバックオフィス業務をできる人材に育成し、お互いの特性や事情を補い合えるワークシェアリングの仕組みを構築します。そのような社会的マイノリティたちで組成したチームで、バックオフィス業務の運用体制が整備されていないスタートアップ、中小企業、非営利団体などをサポートし、経営基盤を強化することを通じて、地域の企業と人材が共に成長できることを目指します。
アドバイザリーボードの陶山さんからは、沖縄で取り組んでいる事業へのアドバイスに加えて、社会をより豊かにするための考え方や、国内外で取り組まれている様々な活動など、たくさんのことを学ばせていただき、心から感謝しております。今後、より多くの企業をサポートしていけるように、そして、より多くの社会的マイノリティの人たちが活躍できるように、想いを込めて「ゆいといろ」を大切に育てていきますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。
<代表者名> 広瀬 絵里加
https://www.mottainaimiso.com/WAKEAT. は2017年オランダ/ロッテルダムでスタートした農業系スタートアップです。 NO製造過程の食料廃棄、Mottainai 精神、グリーンエナジーの使用、地産地消をモットーに、有機栽培された原材料を使用し、昔ながらの製法で味噌の製造、販売をしている「世界一小さなクラフトMISO屋」です。新しい形のMISOを作っており、欧州の星付きレストランが主な顧客になっています。 2022年に独自の研究で生み出した「世界で最も廃棄されている食べ物の一つ」であるパンを、発酵調味料に変える技術で特許を取得しました。今年の秋、静岡県裾野市に国内製造拠点となる「エコ移動式味噌蔵」を建設しました。
自分の中で練り上げ、実践してきたアイデアでしたが、コンテスト+アドバイザリーボードの矢田さんとのブラッシュアップを通して「どうしたらより相手に伝わりやすいか?」と考え、「なぜ私はこれを実現したいのか?」と問い直すキッカケになりました。他のファイナリストの方のプレゼンも素晴らしく、世界を良くしたい。という思いは、どの方からも伝わってきました。ここからより成長して、また皆さんと再会したいと思います。
<代表者名> 呉 彦祖
「外国ルーツ」の子どもたちが集まれる場所を作りたい。この思いは、幼少期に日本と中国の両社会で、マイノリティになった経験から来たものである。実際に考案した「次世代型学童」では、外国にルーツを持つ子どもたちと大学生以上の留学生を掛け合わせることで、日本語学習のみならず、学校、家以外の新たなコミュニティとしての役割も果たす。外国につながる仲間との出会いは、彼らの日本での生活をより豊かにしていく。そして、子どもたちと年齢の近い存在である留学生の起用が、心の拠り所となるコミュニティの形成において重要であると考える。今回の日経ソーシャルビジネスコンテストを通じて学童の実現を目指したい。
<代表者名> 甲田 恵子
https://asmama.jp/手渡しを楽しむ私物の貸し借りアプリ「ロキャピ」は、「売る・捨てる」より「貸す」、「買う」より「借りる」の新しいライフスタイルを誘起します。「私物を地域資源としてシェアすればみんなが豊かになる=Local Capital Sharing」という想念で名付けたロキャピは、モノの貸し借りを通じて様々な体験や人との出会い等、セレンディピティを生み出します。人にも環境にも優しいサービスで無意識に循環型社会に貢献できます。無料でも有料でも貸し借りでき、有料時の手数料が収益です。安心安全な貸し借りには本人確認や保険適用など万策を尽くし、自治体や企業等との連携でプラットフォームを拡大させます。皆さまもぜひ、ご参加ください。
「手渡しを楽しむ私物の貸し借りアプリ」という、一見、経済合理性からすると非効率に思われかねないサービスでありながら、孤独・孤立化する社会課題を解決することにこだわったローカルシェアリングが、ファイナリストとして採択頂いたことは光栄でしたが、それ以上に、アドバイザリーボードの宮城さんから、このサービスの本質的な価値を言語化する伴走支援を頂けたことは学び多い時間でした。今後も、多くの事業者や共感者の協力のもと、本サービスを拡大させていきます!
異国の地でリスクを背負って勤務する海外駐在員向けに、自己採血キット宅配によるリモート検査と迅速な結果通知、および母国医師とのオンライン健康医療相談を提供することで、世界中の駐在員と家族の「未病」と「健康不安」を解消し、どこで働いてもwell-beingが実現できる世界を作ります。加えて、駐在員のみならず、新興国・途上国で急増している生活習慣病起因の死者と医療費の増大という問題に対し、精確/簡単/どこでもできる自己採血検査を安価に使えるようにする事で、常にパンク状態である地方遠隔地の病院/医師/看護師といった医療リソースに追加の負担をかけない、新たな解決策を提供し、国々の健康な発展を支えて行きます。
この度、日経ソーシャルビジネスコンテストでチャンスを頂き誠にありがとうございます。伴走を頂いたアドバイザリーボードの陶山さんには大変多くの学びを頂きました。この事業で何を目指してゆくのか、何を変えたいのか、どんなインパクトを残したいのか、とことん動いて話して考えて、あっという間の3カ月間でした。一方で、前をみて解決すべきことが山積みで、「これからどう進めて行くか」だけを考えて焦っていた自分に、「これまでやってきた事にも目を向けて」という言葉を頂き、期間中に自分自身や事業を振り返る事ができました。深く感謝申し上げます。審査員・登壇ファイナリストの皆さまともリアル会場でおつながりの機会を得られ、審査会の後も引き続きたくさんの刺激と気づきを頂いております。「日経ソーシャルビジネスコンテストで見ました」と言って頂く機会が増え、ソーシャルビジネスの難しさである認知向上について、ありがたい機会を頂いたと感じております。引き続き精進して参ります。
午前中は農業、午後からはテレワークでもオンライン授業でもなんでもOK。通常のワーケーションだと1泊1万円~2万円かかるところを「ののの」だと1泊2000円〜5000円で実現できます。半農半Xとは、ライフスタイルのうち半分は農業をし、残りの半分はX、X=学生、サラリーマン、研究者なんでもOKです。普段パソコン作業ばかりで疲れてしまっている現代の社会人に生活の中に農を取り入れることで、より人間的で幸福度の上がるライフスタイルを提案します。
コンテストに参加したことでアイデアがよりブラッシュアップされるだけでなく、必要な方とつなげていただいたり、情報提供していただいたりと事業が前に進むきっかけをいただくことができました。また同じように挑戦している同世代の発表を聞くことができ、背中を押されると同時にとても心強かったです。まだまだ事業としては初期の段階ですが、改善を重ねながら一歩ずつ前に進んでいこうと思います。
<代表者名> 近藤 左貴
ANY-PAIN(エニーペイン)は自国の言語とイラストから症状を選択して、簡単に問診票を作成できるアプリケーションです。日本で生活する在留外国人の大きな悩みの一つが病院に関することです。日本に住む外国人が増える昨今、パンデミック(世界的大流行)やウクライナからの避難民など、今の医療現場には迅速な多言語対応が求められています。本アプリを外国人患者や医療機関が利用すれば、スムーズな窓口対応を実現し、外国人患者は安心して病院を利用することができます。私たちEMCナショナルサポーターズは武蔵野大学アントレプレナーシップ学部のメンバーで、在留外国人と日本人をつなぎ、彼らの生活満足度の向上を目指す活動をしています。
審査会でアイデアを発表することができ、うれしく思います。私の興味、スキル、学び、そしてそれを誰かのために役立てる、これらを具体化できたのがこのアプリです。またこのコンテストをきっかけに、新しい出会い、挑戦、反省を得ることができました。アドバイザリーボードの横田さんを始め、アイデアをまとめる中でインタビューに協力してくださった皆さま、大学の教授、会場に駆けつけてくれた友人に感謝しています。今後はアプリの実用化に向けてさらなる挑戦を重ねていくつもりです。
<代表者名> 座光寺 るい
「摂食・嚥下障害」というと高齢者の問題と考える方も多いかもしれませんが、障害児者にも同じ問題を抱えている方が少なくありません。障害児者は社会生活の中でいくつもの「生活しにくさ」を抱えていますが、食事は大きな課題の一つです。適切な食形態でないと摂食できない嚥下障害のある方は、外食をしたくても食べられるメニューがなかったり、飲食店側に理解がなく、思うように家族や友人と外食を楽しめないことがあります。本事業では、介護食区分についての知識やアイデアを飲食店に提供し、嚥下障害のある方がご自身に合った食形態をオーダーできる仕組みを提案。嚥下障害のある方やその家族が気兼ねなく外食を楽しめる社会を目指します。